野道を歩いているとあちこちで見かけるヨモギ。
私はこのヨモギにはホロ苦い思い出があるのです。
あるとき、人から「ヨモギはお肌に優しく美人になる」と聞きました。
それは素敵!と、教えられたとおり生葉を摘んでお風呂に入れてみたのです。
あぜ道でせっせとヨモギを採集し、水洗いした後 さらしの袋に入れて
湯船に浮かせます。
入浴のとき、いい香りがして お肌がつるつるになったような気がしました。
3日後、もうすっかり美人になったつもりで 鏡で自分の顔を見ると・・・
目も口も鼻も、何も変わっていないのです。
がっかりしてヨモギ風呂は止めました。
とんだ3日坊主のお転婆さんでした。
今にして思えば、ウキウキと入浴していた気持ちが
美人の表情になっていたのかもしれません。
あれはあれで楽しかったな、と ヨモギを見ると思い出します。