冬の庭に咲くビワの花です。
ビワは、初夏から夏にかけて
ジューシーなオレンジ色の実が生ります。
私の好きな果物のひとつです。
ビワの木を見ると、いつも思い出すことがあります。
昔、父とローカル線に乗っていたときのことです。
線路に沿ってビワの木がたくさんはえていて、
鮮やかな実が生っていました。
列車の窓から手が届きそうなほど、鈴なりです。
どうしてこんなところにビワがたくさんはえているのかと
不思議がっていると、
父はこう教えてくれました。
「ずっと前にな、集団就職で都会に出る子どもらが
電車の中で親の持たせてくれたビワの実を食べて
タネを窓から捨てていったんや。
それが芽を出したらしい。
何かの本で読んだことがある。」
あとになって、私も 集団就職の哀しさを知りました。
あのビワの木たちは、
夏になって里帰りしてくる子ども達に
たくさん実をつけてエールを送っていたのかも
知れません。
大きさ : 2m~3mぐらい